派遣って本当に安いの⁉時給換算だと高くない? 採用担当者が知っておきたい人権費あれこれ

新型コロナウイルスと共存しながらも、経済を回すために人材の活用を再検討している企業様は多いのではないでしょうか?
また、来年無事に開催できるかは分かりませんが「東京オリンピック2020」も予定しているため、期間限定的にも人材が必要になることもあるでしょう。
ところで、人材を採用するにあたって、正社員を一人雇うと年間でどれくらいのコストがかかるかご存知でしょうか?
ご自身の会社に当てはめた時に「どれぐらい人件費が変わってくるか」…実際にイメージしにくい部分があるかと思います。
また、よく聞く話として
「正社員を雇うと給与の2倍近くのコストがかかるって本当?」
「派遣社員を受け入れるとコストが安くなるって本当?」
等、聞いたことのある方も多いと思います。
結論から申し上げますと、「本当である場合が多いです!」
以下でご説明していきます。
採用担当者では把握しきれていないコストがあったというお声も多数いただいており、大変好評を得ております。
本記事が、今後の従業員の受け入れの際の参考になれば幸いです。
【目次】 |
■正社員と派遣社員の違い、比較
まずはじめに、正社員と派遣社員の違いを簡単に説明いたします。
双方共に「ご自身の会社の指揮命令の元働いてもらう」ことができますが、雇用主が異なるのです。
正社員 = ご自身の会社
派遣社員 = 派遣元事業主
この雇用主に違いが、人権費を大きく左右させることになるのです。
■人件費の内訳
ここからが本題です。
正社員を雇った場合、給与や賞与、退職金、通勤費以外にも企業が負担するコストは以下のようなものがあります。
●法定福利費
法律によって義務づけられている福利厚生が該当します。
「雇用保険料」、「介護保険料」、「厚生年金保険」、「社会保険料」、「労災保険料」など、金額の一部or全額を会社が負担してるもの
※派遣社員を受け入れた場合は、この負担が無くなります
●法定外福利費
法律が規定していない会社独自の福利以外が該当します。
「慶弔金」、「社員旅行費」、「社員食堂」、「ライフサポート」、「レクレーション関係」など会社の魅力として従業員のために負担しているもの
※派遣社員を受け入れた場合は、この負担が無くなります
●求人広告費
「求人広告費」これが多額になる場合が多いです。
※派遣社員を受け入れた場合は、この負担が無くなります
以下が当社が作成した、雇用試算結果の例です。
(例)東京都の中小企業 月給25万円、交通費1万円/月 賞与・退職金ありの場合
※詳細金額が分からない場合は平均値算出をします。
【大企業】一般社団法人日本経済団体連合会「福利厚生費調査結果報告」より引用
【中小企業】厚生労働省「産業・企業規模別 常用者労働者平均法定外福利費」より引用しております。
※派遣料金には、消費税が別途かかります。
■最後に
いかがでしょうか?
「派遣社員を採用した方が人件費が安い」
「期間限定雇用の予定だから安価な派遣で採用したい」
「正社員で採用したほうがよさそう」(賞与や退職金がない場合等)
など、今後の判断材料として使うことも可能です。
再度お伝えいたしますが、採用担当者では把握しきれていないコストがあったというお声も多数いただいており、大変好評を得ております。
こちらの試算にご興味がございましたら、御社の状況に合わせて試算を出すことも可能です♪
派遣の受け入れを検討していない段階であっても、正社員を一人雇う場合の基準を知ることも出来ます。
お気軽にお問合せください。
ライター:カロテン君
(2012年入社 人事部広報担当)
ドムに関わる全ての皆様に有益な情報提供を発信すべく日々奮闘中!
★派遣元責任者・職業紹介責任者 受講済★
★プライバシーマーク個人情報保護管理責任者★
★派遣法や労働基準法等の事業関連諸法令はちょっぴり詳しい★
カロテンは好物の大葉の栄養素から命名